次の計算を2秒でせよ。
(1)69×8
8×9=72で、6×8=48だから、72+480で…なんて計算してたら2秒では解けませんよね。この問題の着目点は1の位が9のかけ算だということです。
「9」に「1」を足すと「10」になります。
中学生には説明するまでもないですよね。
ただ、知っているということと、知っていることを活かせることは別です。
「1」を足すと「10」になるという知識を活かして計算をカンタンにしましょう。
69に1を足すと70です。
式で表すと、69+1=70.
これを変形すると、70−1=69.
上の計算問題にあてはめてみましょう。
「69×8」が「(70−1)×8」となります。
このほうが「8」をかけるのがカンタンですよね。
あとは引くだけ。
560−8=552.
カンタンですよね。かけ算が2回しているように思うかもしれませんが、「×1」はわざわざ計算しなくてもわかりますよね。なので、実質一回のかけ算と引き算で答えが出ます。
これは中学数学で出てくる分配法則を使った解き方です。
分配法則なんて言葉はココでは覚えなくてもOK。
1の位が9のかけ算が出てきたら1を足してキリのいい数字にしてしまってからかけ算を行い、あとで「足した1」の分を引けばいいのです。
この計算方法にはやってしまいがちな計算ミスがあります。具体例でみてみましょう。
次の計算を2秒でせよ。
(1)69×7
【間違った解き方】
どこで間違えたかわかりますか?
「ひとつ足した分を引いて」の引く数が間違っています。
「−69」ではなくて「−7」としなければなりません。
490−7=483が、この問題の正解です。
引くのはキリのいい数字にしたのとは違うほうの数字(1の位が9じゃないほうの数字)です。やってしまいがちなミスなので気をつけましょう。