次の計算を5秒でせよ。
(1)53×47
普通に計算していては5秒では解けませんよね。
工夫が必要です。2つの数字「53」と「47」に着目するのがポイントです。
日本語での説明よりも数字のほうが分かりやすいかもしれません。
この2つの数字は同じ「50」から同じ数「3」を足したのか引いたのかの違いだけです。
こうした数字のかけ算は次のように変形することができます。
50×50−3×3
これなら計算がカンタンですよね。
2500−9=2491.
これが答えです。
数学校の数学の授業で「式の展開」という単元のときに「乗法公式」というのが出てきたのを覚えているでしょうか。まだ習っていないという人も難しい話ではありません。
この中の【4】を使ったのが今回の計算テクニックです。
53×47を(50+3)(50−3)と考えて計算したわけです。
(50+3)(50−3)は乗法公式の【4】と同じカタチです。
なので、50の二乗から3の二乗を引いたもの(2500−9)が答えとなるわけです。
この計算テクニックが使えるケースを整理しておきましょう。
使えるのはある数から同じ数を足した数と引いた数のかけ算。
「98×102」や「39×41」など。
かけ算は順番を変えても答えは同じというルールを覚えてますか?
ということは、48×5×52×2というケースでも使えます。この場合、先に48×52を計算してしまって、その答えに5×2を掛ける(10倍する)のがカンタンです。
48×52
→(50−2)(50+2)
→50×50−2×2
→2500−4
→2496
これで2496×5×2となります。
5×2を先に計算して10.
2496×10=24960が答えとなります。
48×5から順番に計算するよりはるかに速くて正確ですよね。
かけ算の中には似たような数字(ある数から同じ数を足した数と引いた数)がないかをチェックするようにしましょう。